保健室に着き、一応ノックをしてみる。
ーーコンコン…
しかし、返事はない。
じゃああいつしか居ないのか。
ってことは寝てるな。
そう思い、静かにドアを開け中に入る。
すると一番奥のベッドからスースーと寝息が聞こえる。
近づいて横にある小さい椅子に座り、彼女を見つめる。
白く透き通った肌に触りたくなり、
彼女のほっぺに手を伸ばし、ぷにぷにとつついた。
熱のせいか、赤く火照っている頬。
「可愛いな……」
え……?
俺、何言ってんだろ。
無意識に口から出た言葉だった。
そのまま手を移動し頭を撫でる。
すると、
「………んっ………」
あ、やべっ。
彼女が身じろぎをして目を開いた。
「…ん……ここ…」
寝ぼけて焦点が合ってないのか、
キョロキョロと周りを見る。
「保健室だけど」
「わっ…!びっくりした…」