喘息持ちということと華奢な体から、あまり体が強くない子なんだと感じた。
そして、なんとも守りたい気持ちになって、
帰りに送り届けるのも自分からまかされた。
もしこれが、いつもみたいなケバい女だったら、
医者を目指すからにはしょうがなく助けたものの、帰り送る事まではしないだろう。
でも、なぜか彼女だけは、
守りたくて、もっと一緒にいたいと思った。
…はやくホームルームおわんねぇかな。
って、まだ開始から15分くらいしか経ってねぇんだけど。
あいつ熱も高いし、先生はついてられないって言ってたし。
…心配だ。
俺が女にこんな事思うなんて…ほんとどうかしてるな。
とりあえず、ホームルームが終わったらすぐ保健室に向かおうと決めて、
俺は担任の話も聞かず、眠りに落ちた。