*澪side*



俺は玖川澪。


今日からこの星蘭高校に通う。



今は入学式後のホームルーム。
この学校のことや今後の予定を長々と中年のおっさん先生が話している。



この学校は市でも有名な進学校の一つでもあり、毎年倍率は高く、入るのに苦労するらしい。




定期考査なども他の学校より難易度が高い。




まぁ、俺は将来医者になるからこれくらい出来なきゃだめなんだけど。




今回だってトップでこの学校に入ったし。




だか、トップで受かった人は代表挨拶をしなきゃならない。






それがさっきの入学式。
すごく苦痛だった。




『え、あの人かっこよくない…!?』

『キャーーーーーー!!澪様だわ!!』




悲鳴、歓声の嵐。

うるせぇよ。






まぁその悲鳴、歓声の理由は…俺の容姿に関係する。




中学から生徒会などで壇上にあがることは多かったが、そのたびに悲鳴の嵐。




別に自惚れてるわけじゃねぇけど、
世間一般に俺を“イケメン”というらしい。