「あ、名前とクラス教えてくれる?」
部屋にふたりだけになると、保険医にそう訪ねられた。
「1−C、川並花華です。」
「あ、あなたが川並さん?親御さんから聞いてるわ。体、弱いのよね?」
「そうなんです…。」
「大丈夫よ。少しでも具合が悪くなったらいつでも保健室にきて休むといいわ。高校にもなると、単位があるからそう簡単に早退できないものね…。」
そう笑顔で微笑む先生を見たら、これからの学校生活の不安が少し消えた。
いい先生でよかった…
「ありがとうございます!ご迷惑をかけるかもしれませんが…」
「いいのよ〜!みんなを助けるためにいるんだから先生は〜。さ、熱高いんだから、横になりましょ?今冷えピタもってくるわね〜」
先生が冷えピタを取りにいってくれてる間にベッドに横になる。
はぁ〜…
横になると、少しは体が楽になる。
「はい!冷えピタ持ってきたわよ。」
前髪を少しどかすとそこに貼ってくれた。
「気持ちいい…」
「熱高いものね…あ、喘息はもう大丈夫?」
「あ、治まったので大丈夫です!」
「そう、よかった。これから先生会議行っちゃうけど、ゆっくり寝てて?」
「はい、ありがとうございます!」