「先生、こいつ39.1です。」




「あぁ、結構高いね…親御さん、入学式きてる?」




「仕事で今日来れなくて…あ、でもあたし、ひとりでも帰れるんで大丈夫です!」




「でも39度もあるから道で倒れたら危ないわね…。先生これから職員会議あって送っていけないのよ…」




「あ、俺、送っていきましょうか?」



突然、横に居た彼がそんな発言をする。




「えっ…やっ!それは彼に悪いんで!大丈夫です!」




「でも…危ないからついてきてもらった方がいいわ。ごめん、じゃああなたにおねがいしていかしら。」




「はい、大丈夫です。」




「じゃあ、彼はまだHRがあるから戻りなさい?彼女は彼が学校終わるまでここで安静に寝てましょう?」




「そうします。じゃあ、後で迎えにくるな。」



そういって彼は保健室を出て行った。