そして発作が完全に治まった頃、
「あの…もう、大丈夫です…。」
そう言い初めて上を見上げ、彼の顔を見る。
その瞬間、あたしは言葉を失い、
彼に見とれてしまう。
なぜなら、そこには……。
顔の輪郭がシュッとしてて、
くっきりとした目鼻立ち。
そして肌荒れしてない綺麗な肌。
髪は綺麗な黒髪で少しセットしてある。
とてつもないイケメンがいたんです。
「おーい。人の話聞いてる?あ、俺に見とれてるとか。」
「…はい…って、えっ!?やっ、ち、違います!!」
「ふーん?じゃ、顔赤いけど、熱あんの?」
「えっ…な、ないですよ!」
「嘘ついたら……キス、するぞ」
…キ、キス!?
この人、優しいと思ったのにこんな意地悪なことを…
「…へっ!?やっ…あの…少しだけ…」
しょうがなく白状すると、
急に彼の手があたしの顔に近づき、額に触れる。
「…ほんとに少し?39度近くありそうだけど。」
「えっ…?それは…ないと思いますけど…」
「ま、とにかく計ってみなきゃわかんねーし、保健室行くぞ。…立てるか?」
「大丈夫です…!」