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「…か?……なか?花華…!」
「………………んっ……」
目を開けると、愛ちゃんが目の前にいた。
それにしても、
寝たのに良くなるどころか悪化してる気が…
「あっ!起きたっ!入学式もう少しだけど……大丈夫…?さっきよりも顔色悪い気がするけど…」
「…あっ…大丈夫だよ…!」
「ほんとに…?式中無理しないで、具合悪くなったら保健室行くんだよ…?」
「うんっ。ありがと愛ちゃん。」
「じゃあ廊下並ぼっか。」
そう言って立ち上がった愛ちゃんに続いてあたしもたったけど、
その瞬間、フラッと目眩がした。
でも愛ちゃんは気づいてないみたいだから
平然を装って、廊下へ出てならんだ。
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「新入生、入場!」
その声と共に、徐々に新入生が体育館に入場していく。
入場している間も、あたしは倒れないようにするので精一杯だった。
朝からの頭痛は増してるし、
今は吐き気もしてきた。
入学式おわるまで我慢できるかな…