風「彼女は、裏切り者じゃないのかしら…?


あなた達に、あの人たちのことを黙ってたもの。それに、ー「さっきから、うっせぇんだよ。」何かしら?」






語尾が延びてないってことは、相当きてるのかな?瞬も。





まぁ、俺もだけど。





瞬「だから、さっきから黙って聞いてりゃ、
お嬢が、あいつが裏切りものだと?


ふざけんな。」



瑠「わいも同意や。なにも知らへんくせに、あのこのことを悪く言わんといて。」




綾「本当に。僕も心からそう思いますよ。

水神の姫も、生徒会の姫も。

玲しか認めてないですから。」





みんな、同じなんだよ。結局な。





星だって、そう、思ってるはずだからな。




まあ、それを口にすることはないだろうけど。






風「フフフ、フフ、アハハ!


今更だけれど、それを決めるのは星さんでは?




星さんは、なにもいえないわよ?
私の、婚約者だもの。



そうでもしないと、家が潰れちゃうものね……?」









ほら。







いつも、そうだ。






昔から星は、家のためにって自分の意志を捨てて。