裕也サイド




パタン






鈴欄幹部に連れられ、この部屋を出ていった女の子。






どうして……?




裕「星??玲ちゃんは、裏切ってなんか無いよね……?」







星「……」




どうして黙ってるの?




星、玲ちゃんの味方じゃないの?




僕は、こんな女なんて、認めないよ?






裕「ねぇ、その席、玲ちゃんのなんだけど。



どいてくれない?」
 



目の前の女に語りかける。



あ、問いかける、か。




どーでもいーけど。でも。





その席だけは譲れないんだよね。


星の隣だけは。




本来、姫が座るべきである席だけは。






風「なにを、いってるのかしら…?

私は、いるべき位置にいるだけだわ。」





茶髪を揺らし、にこりとほほえむ。


けど。
その笑顔が、悪魔にしか見えなかった。