「栗原、笑うなーー!」 上戸くんが私の髪をくしゃくしゃっとして、走って逃げる。 「やめてよー!」 私は肩まで伸びた髪の毛を整えながら、上戸くんを追いかける。 いつもの3人で過ごすうちに、今朝の西園寺さんのことは、あまり気にならなくなった。 ー昼休みー 今日は吏緒と2人でお弁当。 いつもは上戸くんもいるけど、今日は昼練らしい。