「お二人さんっ! 早くしないとホームルーム遅れるぞ!」 私と吏緒が廊下で話していたら、上戸くんがやってきた。 「もうそんな時間!?」 吏緒が焦った声を出す。 「吏緒はもう遅刻出来ない身だもんなー」 吏緒は担任のマミちゃんから、遅刻魔と呼ばれている。 今度、遅刻したら反省文を書かされるみたい。 「うっさい!アホ京ー!」 いつもの2人の言い合いに ついつい笑ってしまった。