「おはよう…」 吏緒が私に追いついて、あいさつを返す。 私はまだ西園寺さんが気になっていた。 「風乃?どうしたの?元気ないよ?」 吏緒はすぐに、私が落ち込んでいることに気づいてくれた。 いつも誰よりも、私のことをわかってくれる吏緒。 こういう時は吏緒に相談しよう! 「あのさ、私って西園寺さんに何かしたのかな?」 「え?何かされたの?」 立ち止まって、吏緒は心配そうに私の顔を覗き込む。