「馬場先輩!連れて来ましたよ。」


上戸君はそう言って、私を馬場先輩の前に引っ張って行った。



私を馬場先輩に預けて、上戸君は練習に戻って行った。



「どうも。馬場俊介です。キャプテンで3年だから、困ったときは頼っていいからねー」


見た目はちょっと怖そうだけど、頼りがいがあって優しい雰囲気の先輩。


これなら、安心してマネージャーなっても良さそう。



「よろしくお願いします!」


「よろしくー。そっちの子は?」


馬場先輩は吏緒の方を見て言った。


「私は見学しに来ただけなんで!」



吏緒は結局マネージャーになるつもり無いんだね。