あれから一週間が過ぎて、私も高校生活に慣れてきた。


朝いつも通り学校に行くと、前の席の上戸君が話しかけてきた。



「栗原、おはよう」


席は近かったけど話したことなかったな。


ちょっと緊張する〜。

いつもは吏緒か、近くの女の子としか話したことなかったし…



「あ、上戸君おはよう!」


私はちょっとぎこちなく挨拶した。



「栗原この人達好きなの!?」


上戸くんは私のバックを指さしている。


バックにはお気に入りのキーホルダーを付けていた。


そのキーホルダーは、私が今ハマってるバンドのグッズ。