しばらく見とれていた…


「アミ…」

アミの顔を見ながら

呼ぶ―。


「何?」

それに応えるかの様に

アミも視線を

合わせてくれる

「ありがとう」


きっとお礼を改めて

言えるのは

この絵のおかげだよね

「どーいたまして!!」

余りにもぼくが

真剣に言うから

少し照れた顔をする

「あ、アミ…照れてる」


「照れてないもーん!!」


そう言いながら

アミは視線をかえる

「それよりさぁー」

ぼくは歩きながら

ベッドに座る

「何?どーかした?」


アミは椅子に座る

「廊下に飾ってあった絵のことなんだけど」

思い出したかの様に言う

理由は

それを聞くために

自分の部屋に走ったから