適当に勉強をしていると

刻々と時間が過ぎていき
勉強時間も終わった

「じゃあルイ様今日はここまでですよちゃんと復習をやっておいて下さいね」



「はーい」

ぼくはあの
路霧-ロム-先生が嫌い
口うるさいから

そう思いながら
勉強道具を持ちながら

長い長い廊下を
歩いて行く
歩いて行く途中に
美術の絵があった
花瓶に薔薇が
入っている絵だった

すごく繊細な筆の
タッチで描かれている

花瓶と薔薇は
本物そっくりだった

でも…その

薔薇は枯れていた
何かを感じさせるような
薔薇だった

花瓶も綺麗な青色の
花瓶ではなく…

ひびの入った花瓶だった
ってかこれ…

ぼくは何かを思い出した
様に夢中で

自分の部屋まで
走り出した

途中擦れ違う人達に
何か言われた感じが

したけれど今はそんなの
関係ない―…


ただひたすら走った