「それと、今日のパーティーは盛大だぞ」


ふと、微笑む

父さんの顔はー…

最近気付いた。

『ぼくと似ていない』

ということ。

ぼくは母さんにも

似ていないー…。


これも最近思った事

『ぼくは誰の子何だろう?』


そう思うようになった



もしかしたら…って


「ルイ…お前は先に会場に行ってなさい」


微笑む父さんの

顔を見ると

何だか胸が痛くなるー…


本当に似ていないから

ぼくは返事をして


部屋を出た…。

パーティー会場って

言っても


大広間だから

近いんだよね。

そんな事を

心の中で思いながら

長いながい廊下を

何も知らずに

歩いていく…

ぼく…ぼく達は

まだ気付いていなかった


この世界が…













終わりに近づいて

いることなど…。