「えーっとねぇそれは…」


アミは答えを言うのに

ぼくの事を焦らす


「理由は…なんとなくかなぁ目についたのが薔薇と花瓶ってだけ」




何だよそれ―…


自分の部屋まで

走ったぼくが

馬鹿みたいじゃん

「あ、でもね」


アミが思い出したかの

様に手の動作をつけて

ぼくに言ってくる

「薔薇のお世話して欲しかったし…それにね…」


いきなり真剣な

表情になるアミ

「ルイってあの花瓶とても大事にしてたじゃない?


「うん…」

当たってる―…

ぼくはあの花瓶を

未だに捨てずに

取っておいてある

例えひびが入ったも

傷が付いても

ずっと残してきた―。

言わばぼくの

宝物の一部でもある