その時、涼が口を開いた。
「あ、この子が絢香。僕の彼女」
「おぉ! 君が絢香ちゃんか!
涼から耳にタコができるほど
話を聞いてるよ。
すごく可愛い彼女ができたって」
「涼……、私のこと、
お父さんに話してたの……?」
「うん。手紙とか電話で」
涼のお父さんは、
すごく感じの良い人だった。
「涼、アメリカでの仕事は
終わらせてきたから、
これからは
父さんも日本に住むよ。」
「えっ」
「絢香ちゃんとも、
一緒にいたいだろ?」
涼のお父さんは、
涼をからかうようにそう言った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…