『…止まらなくなるだろ…』
 
敦郎先輩は言った通り、
本当に止まらなくて…
 
額、頬にキスを落としていき
 
唇に触れる寸前で止まった…
 
「…やっぱりやめよう」
 
あたしは目を瞑ってるしか出来なかったけど、今の言葉でハッと目を開けた
 
「敦郎先輩…」
 
「…んな顔するなよ。
続きはまた今度な」
 
そう言って笑った顔はいつもと
同じ優しい笑顔だった…
 
そして…
 
「…前は何かあれば連絡して
おいでって言ったけど、要のこと
だから用がなきゃ連絡しちゃいけないって思ってるだろ。
…用がなくても連絡していいからな」
 
あたしの頭を撫でながら
そう言う先輩