あたしは泣きたいのを我慢して
顔を上げた
「さっきはごめんなさい…。
あーゆーの慣れてなくて…、嫌だった訳じゃないんです…」
嫌だった訳じゃないなんて、
もっとして欲しいみたいな
言い方じゃん…
ギュッ…
エスパーはあたしを抱きしめて
「…よかった。嫌われたかと思った…」
そんな行動に、またもやテンパる
あたし
でも…心地いい…
エスパーの背中に手を回して
「嫌いになんて…ならないです」
そう言って気付いた…
あたし…この人が好きだ…
顔が赤くなったのも、ドキドキしたのも、恥ずかしくて逃げたのも
全部、全部…好きだったから
