保健室に着くと、先生は不在で
エスパーはあたしを椅子に座らせるなり傷の手当をし始めた
 
あたしの足元にしゃがんでる
エスパーを見てると…
 
髪サラサラ…
 
まつ毛長い…ほんとにマンガから出てきたような人
 
『今度会ったら謝るのね』
 
亜子の言葉が頭をよぎる
 
何て切り出したらいいか…
 
考えてるうちにエスパーはテキパキと手当を終えて、何も言わずに保健室から出て行こうとする
 
『エスパーだって傷付いてるかもよ?』
 
あたしは咄嗟にエスパーの
手を掴んだ…
 
けど、顔を見れないでいる
 
「…何?」