機嫌が直ったのか、エスパーも
目を細めて笑った…
 
「…それと。
俺の名前も昨日教えたよね。
いつまでエスパー呼ばわり
するつもり?」
 
「急に言われても心の準備が…」
 
「…急じゃないだろ。昨日、あれから半日経ってる」
 
でも何となく恥ずかしい…
 
あたしは俯きながら
 
「山下…先輩?」
 
言ってみるも、エスパーは睨むだけで返事はない
 
他に何て呼べばいいのー
 
「…俺の下の名前は?」
 
…まさか…
 
「…敦郎…?」
 
エスパーはフワッと笑いながら
あたしの頭を撫で…
 
ちゅっ