学校が違ってもあたし達は
ほぼ毎日、会っていた
 
そして気付いた先輩の優しさ
 
名前で呼び合いたいって
言った時も
あたしから手を繋いだ時も
 
先輩は嫌な顔ひとつしないでくれた
 
本当に幸せで…見えているものも見えなくなっていた
 
ううん、見ないようにしていたのかもしれない…
 
あたしと一緒にいる時はあたしだけを見てくれる
 
けど、彼一人の時は…?まだ
間宮先輩を想っているかもしれない…
 
このままでいいのか…
自由にしてあげるべきか…
 
あたしはまだ子どもで…
やっぱり彼の手を離せずにいた