学校からの帰り道、何度見ても
自分のケータイには『山下敦郎』の名前が…
 
やっぱり信じられない
 
あの群れの中心にいた人がエスパーで、そのエスパーとケータイ番号を交換したなんて…
 
エスパーは何かあったら連絡しといでなんて言ってくれたけど、都合よくそうそう何か起こるわけもない
 
ボーッとケータイを見ていると
 
…あれ、家の前に誰かいる
 
「千花ちゃん?」
 
「…突然、すみません。少しだけいいですか」
 
あたしに用なんて恵介のこと…
だよね
 
「せっかくだから、家で話そう」
 
あたしは千花ちゃんと家に入った