あぁ…あたしこの笑顔好きだな…
あれ…?
「今、要って…」
「…前に店来た時、友達がそう言ってたし…何よりテストに書いてある。間宮要さん」
またあたしはマヌケなことを…でも、これはエスパーの名前を
聞くチャンス
「…ケータイ貸して」
エスパーの手がすでに伸びている
全くこの人は急だな…
「あ、どこかにかけるんですか?どーぞ」
ケータイを手渡して見ていると、エスパーは自分のケータイを出して何かしている
そして
「…俺の登録しといたから。何かあったら連絡しといで…」
え…?「えぇーっ!!」
「俺の名前…聞きたそうな顔してたから」
「それは、聞きたかったですけど…」
そう言いながら新たに登録されたメモリを確認していると
『山下敦郎』
「あの、エスパーさん。お友達のが間違えて入ってますよ」
「…間違えてないよ。それが俺の名前。…バイトあるからまたね」
エスパーは手をヒラヒラさせて帰って行った
エスパーが山下敦郎?
いつも群れをなしてる、
あの山下敦郎?
人違い?いやいや、同じ学校に二人もイケメンの山下敦郎がいるわけない…
「えぇーっっ!!」
本日二度目の叫びは学校中に響き渡るんじゃないかってくらい大っきく…
当然、階段を降りているエスパーには丸聞こえだった
「プーッ…、やっぱあいつ
おもしろっ」