…確かに恵介の気分屋はいつもの事だし…後で恵介ん家に行くからいっか
ここはエスパーの好意を頂こう
「ありがとうございます」
「わぁお、やっぱりイケメン」
亜子の機嫌はすっかり
戻ったみたい
甘い物をたくさん食べて頭の疲れが吹っ飛んだあたしは今、
恵介ん家にいる
「要ちゃん、恵介上にいるから
呼んで来てくれる」
「はーい」
コンコン
「………」
「恵介、入るよ?」
部屋に入ると恵介はベッドで雑誌を読んでた
「ご飯できたよ。食べよ」
「…なぁ」
真剣な顔をしてあたしを呼ぶ
「何?」
仕方ないからベッドに腰掛ける
「お前、あいつが好きなの?」
「あいつって?」
「カフェにいたエスパー」
「なっ、そんなことないから」
「本当に?」
「ホント」
ガバッ…
「ちょっ…恵介、何抱きついてんの」
急に抱きついてきたかと思えば
「…よかった…」
そう言って部屋から出て行った