「すごい美味しい。亜子も
食べてみる?」
「…全っ然イケメンじゃないわ、あんな奴」
エスパーに無視されてブー垂れてる…
それにしても、カフェの制服姿
なかなか様になってたなぁ
ふいに他のお客さんの接客を
しているエスパーが目に入った
あ、何か紙渡されてる…
てゆーか、女の子みんなが、エスパーを見てる気がする
「なぁ、エスパーって何?」
「恵介、あんたあれから聞いてないの?屋上の幽霊騒ぎあったでしょ。あの幽霊がエスパーだったの。ちなみに要はあのエスパーにテスト勉強教えてもらってたんだから。しかも二人っきりで」
それを聞いた瞬間、恵介の顔が
曇った
「まぁ、要は今、彼氏いないんだしエスパーを好きになってもおかしくないんだけどね」
「あたし、好きになってないから」
「悪いけど、俺帰るわ」
怒って席を立ち帰り出そうとする
「恵介?どーしたの?」
「いーの、あんな気分屋
ほっとけば。いつもの事でしょ」
肘を着いてケーキを突っつく亜子
その時…
カタン
目の前にはフルーツプレートが
「…これ、俺からのサービス…」