「どうしても、要の卒業式に出たくて寝る間も惜しんでがんばったんだ。それで、昨日帰国した」
久しぶりに見た姿は2年前と何も変わってない
「あ、敦郎先輩…」
「ただいま」
ニッコリ笑うその笑顔
もう涙でよく見えないよ…
「おいで」
敦郎先輩の広げた腕に
あたしは走って飛び込んだ
「うわぁーーーん」
「来るのがおっせーんだよ」
自分の泣き声で恵介が何言ったか全く聞こえなかった
けど、耳元で囁いた先輩の声は
はっきり聞こえた
「これからはずっと一緒だ。
愛してる…要」
fin
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