ー2年後ー
 
「あぁーあ、あたし達もとうとう卒業かぁ。早かったような長かったような…」
 
「本当だね、ついこの前駿くんが卒業したと思ったのに。春から一緒に住むんでしょ?」
 
「そうなの、やっと部屋もみつかってね」
 
この春、あたし達は卒業して亜子は大学へあたしは短大へ進学する
 
「なぁ間宮、いつになったら付き合ってくれんの?」
 
「お前なんかに要を渡してたまるかっ」
 
3年生になるとあたしと亜子、恵介と水沢くんは同じクラスになって何かと4人でいる事が多かった
 
「恵介はとっくに振られたんだろ」
 
そしてこの言い合いもいつものこと
 
 
恵介と水沢くんは同じ大学に進む
 
「今日で卒業だな…。俺もお前も、もうガキじゃねーんだ。それぞれの道を行かなきゃな」
 
「そうだね、いつまでも恵介と一緒にいると彼女できないもんね」
 
「俺は好きで作らなかったんだよっ」