「まぁ、いろんな子と付き合ってたから信じれないと思うけど…
でも、本気なんだ」
いつも女の子といる顔じゃなくて真剣な眼差しであたしを見る桜井先輩
それならあたしもちゃんと応えなきゃ
「…ごめんなさい。今は誰とも付き合う気になれないんです」
「…ふっ。わかったよ、そんなに頭下げられちゃ無理強いできないでしょ。
付き合う気になったら電話して、女の子整理するから」
桜井先輩は手を振りながら
体育館へ歩き出した
ありがとう、好きになってくれて
ただ…
「桜井先輩、真面目に付き合ってる姿見てみたいなっ」
その言葉に転けそうになってたけど
「そんなの俺じゃないよ」って笑っていた