「今、あいつもって言ったんで…」
 
「…そーゆーことか。まぁ、よく知ってるよ…」
 
「入学した時からあんなにモテてるんですか?」
 
「…うん」
 
「大変ですね、彼も」
 
「…うん。…俺そろそろ帰るけど…下まで行くか…?」
 
え…?
 
「…まだここにいるなら、
俺行くよ」
 
実は…今まで屋上で一緒にいても帰る時は別々に帰っていた
 
どっちかが先に帰ってどっちかが残るという…
 
「あたしも帰ります」
 
だからエスパーからそう言われて
少し驚いた
 
かと言って特に何を話すわけでもなく下駄箱まで着いた時
 
「…明日からのテスト…頑張れよ」
 
ポンポンとあたしの頭に手を乗せて
 
 
そのまま頬に触れた