「ダメです。あたし、今短期のバイトも掛け持ちしてるんですから休めません。先輩こそ、あたしより一緒に過ごしたいって希望者が沢山いるじゃないですか」
 
早歩きしてるのにしつこく
ついて来る…
何でっ?
 
「希望者か、やっぱり間宮は面白いな」
 
「ダメなものはダメです。お手洗い行くんですからついて来ないでっ」
 
桜井先輩を振り払って走った
 
別にトイレに行きたいわけじゃない
ただ、クリスマスに誰かと過ごすとか考えたくないだけ…
 
前も見ずに走ってると横から腕を引っ張られた
 
「きゃっ」
 
何?誰?
 
誰もいない教室に入った瞬間、
手で目を塞がれ誰かの唇が重なった
 
「…ん、、、」
 
相手の胸を叩いても両手を掴まれて抵抗できない
 
………
 
この、キス…
 
 
 
「あっ、つ…ろ、、せんぱ…」
 
「…バレた?」
 
その声と同時に目の前が明るくなった