「あっはっはっは。何それ、アツでもそんなヘマするんだ」
 
「…笑すぎだろ、海里。
けど、俺トラウマになりそう」
 
昨日、事件の後どうなったのか
しつこく聞いてきた海里に話すと爆笑
 
「じゃあ、めでたく間宮と付き合うんだ。良かったね」
 
「………」
 
「あれ、違うの?」
 
俺は頷いた
 
「ちょっと待ってよ、お前らいい加減にしろよ」
 
海里が俺の襟元を掴んで言い寄る
 
「…アイツの為なんだよ」
 
「何だよ、間宮の為って」
 
「要をいつ帰って来るかもわからない俺の為に何年も縛っておけないだろ。アイツには俺と同じようにしたくない。高校生活を楽しんで欲しいんだよ」
 
「じゃあ、アツが帰って来た時、間宮に彼氏がいたらどーすんの?」
 
「…決まってんだろ、全力で奪ってみせるよ」