「ほら敦郎、いちゃついてないで自分の食べる物くらい運びなさい」
「あぁ?わかったよ」
お袋に言われて立ち上がった
「ちょっと待ってろ。運ぶから」
良かった、あのまま要といたら
どうにかなってたわ
俺は自分達が食べる物を厨房で作ってテーブルへ運んだ
「さ、食べるか」
「いただきます。
ん、美味しい」
すごく美味しそうに食べる要を見て嬉しくなった
「だろ、俺が作った」
「やっぱり先輩は才能があるんですねー」
…才能か
「先輩、他の人達を見てください。みんな、美味しそうに食べてます。美味しい物を食べた時、人は幸せに感じるんですよね。そういう物を作れるのって本当にすごいですし、好きな事を仕事にしてる人は生き生きしてますよ。先輩のお父さんもお母さんもお姉さんも…。だから、先輩誤った人生を選択しないで下さい。先輩が進むべき道はココじゃないんですか?」