「ありがとう、要ちゃん。晩ご飯何でも好きな物作っちゃう。何がいい?」
 
「いえ、そんな…。でも一つわがまま言っていいですか?」
 
「要、わがままなら姉貴じゃなくて俺に言えよ」
 
俺が何でも聞いてやるから
 
 
 
 
 
 
「…お前のわがままってこれ?」
 
「はい」
 
俺たち二人がいるのは
俺ん家のレストラン
 
「何でこんなとこで…」
 
「あたし、先輩のお父さんやお母さんが働いてるとこを見てみたかったんです」
 
「まぁ、要がここでいいなら俺はいいけど」