そりゃそうだ…
「見たのが男ならぶっ殺してたよ」
「…先輩、真顔でやめて下さい」
要を見ると布団で隠してるものの…
その奥は裸
………
ガバッ
「きゃあ」
「あいつが来なきゃ今頃…」
「先輩、あたし先輩が好きって言ってくれただけで十分ですよ?」
俺の頭を撫でながら要は言う
そんな俺は子どもみたいに要に抱きついて離れようとしない
「…そうだな。俺も今はそれだけで十分。またあいつが来るかもしんねーから服着て下行くか」
「そうですね」
「あ、要ちゃん。ごめんね、さっきは。敦郎…怒ってる、よね」
下に降りると姉貴が申し訳なさそうな顔をして要に近寄る
「いえ、あたしは全然。むしろあたしの方こそすみません…。敦郎先輩は…拗ねてるだけで怒ってないと思いますよ」