…あたし、二人がケンカするようなこと何かしたのかな…
 
もしかして、恵介の家に泊まったのが原因?でも保育園の時から
泊まってるし…
 
二人のことが頭から離れず勉強
どころではなかった
 
時計を見ると23時30分
 
明日も学校あるし、
もう寝ようかな
 
布団に入ろうとした時ケータイが鳴った
 
名前を確認すると『橘 恵介』の文字
 
「もしもし?」
 
「あー、要?俺。今お前ん家の前にいるんだけど出てこれねー?」
 
「わかった」
 
こんな時間になんだろ…
 
外に出てみると
 
「さっきは千花の奴が悪かったな」
 
「あ…ううん。ビックリしたけど平気。何かあったの?二人がケンカするようなこと…あたし何かしたのかな」
 
「お前は関係ないよ。ちゃんと解決したから心配するな」
 
「そっか、解決したなら良かった」
 
「それより、お前どーなの?佐々木先輩は吹っ切れたんか?」