「これくらい解けて当たり前…」
 
「そんなことないですよ。数学の牧野よりわかりやすいし、エスパーさんが先生なら絶対、数学嫌いな生徒はいないと思います。教師に向いてますよ」
 
あたしはこの時エスパーの夢を知らず無神経な事を言ってしまった…
 
 
けど、気付くのは先の話…
 
 
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「要ちゃん、テスト期間中なのにアルバイト来てもらってごめんね。お客さん来るまで勉強してていいから」
 
「はい、ありがとうございます」
 
本当はテスト中休みをもらうはずが人がいないとの事で急遽バイトに入る事に…
 
 
うーん、しかしあの容姿で勉強もできるなんて神様は不公平だよねぇ
苦手なものなんてないんだろうなぁ…
 
 
「これ…ちょーだい」
 
「はい、いらっしゃいませ。
あ、エスパーさん」
 
「…何、テスト期間中なのにバイト？」
 
「人がいなくて…。でもちゃんと勉強してますよ」