もしかして、あたしの…ため?
「ありがとう、亜子」
「何の話ー?」
あたしがお礼を言った意味を
亜子は気付いてる
けど、知らないフリをしたのは
亜子の優しさだね
「ほら、呼び込みしてこよ」
呼び込み用のビラを持って教室を出た
「たこ焼きだけど、何とか上位には入りたいね。じゃないと体育祭での巻き返しがツライし…。あ、、、」
亜子が各クラスの案内掲示板の
前で止まった
「そうだね。そのためにはうちら呼び込み隊が頑張らないとって…どうしたの?」
「他のクラスがどんな出し物するかちゃんと見てなかったからさぁ、面白そうなとこがあったら行こうよ」