そう言った瞬間スコーンと
いい音がした
 
「馬鹿な事言ってんじゃないよ。恵介がかっこよく見えたら眼科に行けってことじゃないの?」
 
頭を押さえながら恵介が反論する
 
「てめぇ、自分の息子に向かって言う言葉か?しかも、お玉で殴るなんて頭おかしいと違うか」
 
「要ちゃん、久しぶりねー。今日は手巻きだからたくさん食べてね」
 
「やった。玉子ある?」
 
「あるよー。要ちゃん来るって聞いたからたくさん作っといた」
 
「おいコラ、シカトすんなよ」
 
おばちゃんは恵介をジーッ見ながらため息を一つ…
 
「ハァ。哀れな息子…。
さ、食べよ」
 
「アハハ、いただきまーす」