「何で水沢まで来るのよ」
亜子がブーたれながら言った
「だって俺、間宮さんと同じ委員会だし。間宮さんを山下先輩から守ってあげれるんだよ?」
「…それなら。ねぇ、要」
「守るって…。何か違う気がするけど。でも、ごめん。あたし新しいケータイ買うのにもの入りなんだ」
二人に手を合わせて謝った
「新しいケータイって何で?」
「そっか、そうだよね。じゃあ、またの機会にしよ」
「ちょっと、今井さんシカトしないでよ」
「そーゆう訳だから水沢。カラオケはまた今度」
「…間宮さん?」
亜子に無視されて不機嫌そうに
あたしを見る
「前、使ってたケータイね敦郎先輩とお揃いなの…」