敦郎先輩の口からは
もう何も聞きたくない…
…これ以上傷付きたくない
前を見ずに走った結果
ドンッ!
「きゃっ、、す、すみません。
大丈夫ですか?」
「大丈夫ですか?はこっちの
セリフ」
「あ、水沢くん」
尻もちをついたあたしは差し出してくれた手に捕まり立ち上がる
「ごめんね、ケガない?」
「生憎、女の子にぶつかられて
ケガするほどヤワじゃないんでね」
「なら良かった」
「人がいるのも気付かないくらい走って来るなんて何かあった?」
…あぁ、、この人も中々
鋭いからなぁ
「要っ」
声がした先に振り向くと少し
離れた所に敦郎先輩がいた
…何で?
何で追ってくるの?