「あたしがこのままでイイって言ってるんだからイイのっ」
 
早く、ココから離れたかった
胡桃の声が聞こえないところへ…
 
「…海里、帰るぞ」
 
一歩踏み出そうとした時、、、
 
「アツっ、明日もお見舞いに
来てね」
 
何かを確認するかのように
声をかける
 
「………あぁ」
 
 
重い足を引きずって逃げ出した
 
「ちょ、アツ。胡桃とは
別れるんじゃなかったの?」
 
…そうだ、少し前までは別れる
つもりだった
 
なのに何でこんな事に…
 
 
 
「別れないよ。アイツはあんな
目にあったんだ、俺がそばにいてやらないでどーする」
 
「事故が原因でそんな事言ってんの?それならアツは関係…
 
「関係ないことないだろ。俺が
原因で絡まれてたんだ…。気の済むまでそばにいてやるつもりだ。だからこの事でもう何も言うなよ」