てゆーか、やっぱりエスパー?
何であたしの思ってることがわかるの
 
「…顔に書いてあるんだよ。泣いてた理由を何で聞かないんだろうとか、俺は本当にエスパーなんじゃないか…とかね」
 
チラッと横目であたしを見るも、すぐに本に目を戻す
 
ギクリと肩をビクつかせてエスパーを見ると…
 
本当に芸能人みたい
キレイな顔…
 
「…本、ありがとう。いいって言ったのに。律儀だな…」
 
「いえ…。お金を出して頂いたので…当たり前のことです」
 
「…上手くできた?
ココ、折り目付いてたから」
 
指さしている先を見ると、あたしがバイト先で見ていた本で、おばちゃんに教えてあげようと思っていたレシピだった