「見た目の割りに大した事ないんだよ」
頭に巻かれた包帯に手をやりながら答える胡桃
「そっか、、。ごめんな…。俺がもっと早く駆けつけてれば、こんな事には…」
「ううん、アツのせいじゃないよ」
「そんなことないよ。俺のせいでもある…。それで、お前に絡んでた奴等、誰だったんだ?」
一瞬…止まった
「…わからない」
「そんなはず無いだろ?ちゃんと思い出してみろよ」
「本当にわからないのっ。見た事ない…顔だった」
…胡桃の言う事が本当ならうちの生徒じゃない奴等が制服着て胡桃をこんな目に遭わせたっていうのかよ
「…もう一つ聞いていいか?」
「何?」
「絡まれてる時、俺胡桃の名前呼んだろ?その時…お前、笑わなかったか?」
俯いたまま黙り込んでしまった
…こんな時に聞く事じゃ
なかったよな