「海里、いいんだ」
 
「よくないだろっ。アツは篠原を助けに行こうとしてたのに。実際に絡んでた上級生はどーなるんだよっ」
 
…海里
 
 
 
今まで海里と一緒にいて、こんなに怒った海里は初めてだった
 
「そんな話はどーでもいいんだよっ。いいか、よく聞けよお前ら。胡桃はなぁ
 
「パパ、やめてっ」
 
「…胡桃」
 
「アツにはあたしから話すから…。アツと二人にして」
 
「けど、胡桃…」
 
「いいの、パパ」
 
 
胡桃の言う通りに病室から
親父さんと海里が出て行った
 
 
「…ケガ大丈夫か?」
 
俺はベッドの横に置いてある
イスに腰掛けながら聞く