チューっとイチゴオレを一口飲むと
 
「…甘っ」
 
「イチゴオレ嫌い?…女の子は
皆、甘いものが好きなんじゃないの」
 
どこからその発想が…
 
「や…、喉渇いてるところに流し込んだので余計甘く感じて。
…大丈夫です。嫌いじゃない…」
 
「…よかった」
 
そう言ってエスパーはあたしの隣に座り本を読み出した
 
「………」
 
「………」
 
 
この人、何で泣いたか聞かないのかな…
 
「人は多かれ少なかれ話したくない事もあるから…だから俺からは聞かない。でも…話したくなったら聞いてあげる」
 
…不思議な人…
 
でも、この空気嫌いじゃない…