『ー腹黒いニオイが』
 
海里は気付いてたわけだ…
 
俺は胡桃の何を見てたんだ?
 
結局上辺しか見てないから浮気されるんだな…自業自得か
 
 
 
何にしろ、ほとぼりが冷めてから
別れを言おう…
 
 
「山下くーん、彼女来てるよ」
 
ドアを見ると目を真っ赤にした
胡桃が立っている
 
…あれじゃあ浮気しましたってバラしてる様なもんだろ
 
 
「アツ行くの?」
 
席を立つ俺の目の前に来たのは心配そうな顔をしている海里
 
「…あぁ。あれじゃ目立ってしょうがないからな」
 
「呉々も…
 
「わかってるよ」