どれだけ泣いただろう…
ようやく落ち着いてきた頃
 
「…落ち着いた?」
 
俯いてた顔を上げると目の前にはエスパーの顔が…
顔近い…
 
「わっ…、す、すみません」
 
自分のしたことに急に恥ずかしくなって離れようとしたけど腕をガッチリ掴まれて離れられない
 
「…顔赤い。今度は熱?」
 
そう言うとエスパーは自分の
おでこをピタッとあたしのおでこにくっつけてきた
 
待って待って…さっきより顔が…
 
「ん、熱はないな。待ってろ…」
 
あたしは恥ずかしくて顔を見れないでいる
 
するとエスパーは屋上から出て行ってすぐ戻ってきた
 
「…はい」
 
どうやら、あたしにジュースを買ってきてくれたみたい
 
「泣いた後は喉が渇くから」
 
フワリと笑ったエスパーを見ながら、イチゴオレを受け取る
 
「…ありがとう…ございます」